店主一押しワイン 「ロアーニャ」

土曜日の静かな営業後、仮眠を入れて頭がスッキリしたところでテイスティングです。
普段は合間の時間でテイスティンググラスを使ってサっと済ませるのですが、じっくり向き合う時間も取らねばと反省していたので今回はじっくりと。

バルバレスコ アジリ ヴェッキエ ヴィティ 2009 ロアーニャ

バルバレスコはイタリア、ピエモンテ州を、否イタリアを代表するワインですね。バローロと双璧です。

葡萄品種はネッビオーロ100%。

「アジリ」というのは畑の名前です。丘陵上の畑で約10社の生産者が分割所有しています。
ロアーニャは丘の上部、南西向きに0.2ヘクタールと、ほんの少しだけ。

次に「ヴェッキエ ヴィティ」というのは樹齢がとても高い樹の葡萄だけで仕込んだシリーズ。
80~100年という樹齢。ブルゴーニュでは30年を超えればVV(ヴィエイユヴィーニュ)とされるのですが、ロアーニャ当主のルカ曰く
2、30年なんてまだまだ子供だよ、とのこと。80年を超えてようやく畑の真価を見せてくれるのだそうです。恐るべし。

ロアーニャがどんなワイナリーかについては下記リンクをご覧ください。ネットで見つけました。

Roagna (ロアーニャ) 訪問 1/2

さて、テイスティングレポートです。

グラスは木村硝子のCAVA(サヴァ)29oz を使用。お客様に提供する時と同じものです。

香り
いきなり熟成感がはっきり取れる香り。梅紫蘇を強く感じる。漬物系。一旦鼻をリセットしてもうひと嗅ぎ。
梅紫蘇の奥にほんのりプラム的果実感、獣臭、シダー、ムスク、胡椒なんかも。2009年とは思えないほど年寄り感。

味わい
一口目はなんだかぼんやりとしてつかめない、が第一印象。
もう一口、赤系果実は少しあるものの、やはり熟成感が強く既に旨味主体。一呼吸おいてザラついたタンニンが上がってきて、それが落ち着くと
潮が引くように旨味が拡散していく。余韻は熟成したシャルドネによくある「焼き栗」的なアロマ。
陰陽でいえば、どちらかといえば陰寄りなワイン(ネッビオーロは大体そう)だが、不思議なホッコリ感がある。黄昏も感じる。

グラスに注いてから15分
時折スワリングしていたが、不意に上等の梅酒のような「甘さ」を思わせる香りがブワっと顔を出す。と思いきやまた梅紫蘇に戻る、を繰り返す。

タンニンはまだザラつくが、徐々に果実味に焦点が合ってきた。キリっと輪郭が浮かび上がってきて、最初のモヤっとした掴みどころのなさは消えてきた。

30分経つとタンニンは落ち着いてきて全体の調和がとれてきた。旨い・・・。

深淵さを垣間見えさせながらも、独特のホッコリ感でもって近づきにくいワインではないです。

真面目に「ボーっと」考え事をしたい時なんかにピッタリではないかな?

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